葉山町一色在住の角田きあらさん(18歳)がこのほど、今年7月にオーストリアで行われるヨットの420級世界選手権「ISAFユースワールド」の日本代表選手に内定した。3日から佐賀県唐津市で行われた同選手権の最終選考結果を受けてもの。角田さん個人としては世界大会への挑戦は3度目で、今回は新たなペアとともに大舞台での頂点を目指す。
日本ヨット発祥の地から頂点目指す
同選手権は国際セーリング連盟(ISAF)の主催で行っているもので、18歳以下の世界大会としては最大規模の大会。同連盟に加盟する日本セーリング連盟(JSAF)でもクラスごとに選手をランキングし、毎年選手を輩出している。
葉山町セーリング協会に所属する角田さんは昨年まで同協会の同門だった選手とペアで一昨年、昨年と世界選手権に出場。これまでも数々の大会で優秀な成績を収めてきた。今年4月時点のランキングは同級1位。最終選考の体力測定でも確かな実力を見せつけ、その切符を確実なものにした。結果を受けて角田さんは「ひとまずはほっとしている。(代表に選ばれたことが)嬉しい」と話した。
「負けず嫌い」武器に
角田さんが出場する420級は前後に2枚の帆のある全長4・2mの2人乗りヨット。主に舵棒と主帆を操る「スキッパー」と帆走コースや周囲の確認などを行う「クルー」の2役で船を操舵する。競技では基本的に1辺200mから400mほどの三角形のコースを作り、風だけを動力に他の船よりいかに早くゴールできるかを競う。
大会は数日、十数レースにも及ぶ長丁場ため、技術や体力はもちろん、精神的強さも問われる。スキッパーを務める角田さんは「気持ちの部分では負けず嫌いなのが自分の武器。レースではその強みを活かしたい」と意気込みを語る。
課題はコンビネーション
大会を控え、角田さんが最大の課題として掲げるのがペアとのコンビネーションだ。昨年11月、長年組んだ選手が受験に専念するためやむなくペアを解散。3月のユース世界選手権予選では福岡県の高校に通う選手と新たにペアを組んだが、住む場所が離れているため練習を重ねる時間がなく、結果は19艇中10位と振るわなかった。
「一人では勝てない。残された時間で練習を積んでペアとのコンビネーションを深めて結果に繋げたい」。大会まであと2ヵ月。世界各国から強敵が集うが「ユースとして出られる最後の世界選手権。今まで培ってきたもの全てを発揮したい」と闘志を新たに世界の舞台に臨む。
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