神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2012年9月21日 エリアトップへ

逗子市 海の"厄介もの"で名物を 初のフードフェス、盛況に

文化

公開:2012年9月21日

  • LINE
  • hatena

 亀岡八幡宮境内で15日、「K(こつぼ)-1フードフェスタ」が行われた。小坪漁港で採れる「アカモク」という海草を市の新たな名物にしようと市商工会のプロジェクト委員会が企画。会場には15の”アカモクメニュー”が登場し、300人を超す人が詰め掛けた。関係者らは「今年は試食だけだが、来年には商品化したい」と意気込んでいる。

「アカモク」で新グルメ

 アカモクはワカメや昆布と同じく茶褐色の海草。日本各地の沿岸で見られる。県内では馴染みが薄いが、メカブのような粘りとシャキシャキした食感が特長で、東北などの一部では郷土色として親しまれているという。旬は2月から4月。生命力が強く、成長すると5m近くにもなり、海中を生い茂る。商品価値がほとんどないばかりか、漁船のスクリューに絡みついて漁の支障になってしまうことから漁師の間では「邪魔モク」「ナガモク」などと呼ばれ厄介者扱いされていた。

 一方でミネラル分を豊富に含むアカモク。特有のヌメリ成分に含まれるフコイダンには抗がん作用もあるとされ、天然の健康食品として近年注目が高まっている。三浦半島では横須賀市や三浦市ですでに商品開発に向けた動きが進んでおり、乾物にしたものや、しらすや金目鯛と合わせたメニューなどが人気だ。

 今回のフードフェスでは逗子市内の飲食店などから15事業者が参加。しらすとオクラと合わせた丼にアカモクを練りこんだはんぺん、豆腐やクッキーなど個性豊かなメニューが並んだ。

 イタリア料理店店主の山崎直彦さんはトマトと魚介のスープを出品。アカモクの粘り気をオイルの代わりに使用した。「くせが少なくてヘルシー。食材としては使いやすい」と話した。

 境内は開場前から長蛇の列ができる盛況ぶりで、試食券は昼前には各100食用意した商品がほぼ売り切れた。丼を試した50代の女性は「食感が良くて食べやすい。もずくみたいでおいしい」と話した。同フェスを企画したプロジェクト委員会の菊池尚委員長は「多くの人に足を運んでもらえ手ごたえを感じている。今年は試食だったが、来年は現実的に商品化に取り組みたい」と意気込んだ。
 

逗子・葉山版のトップニュース最新6

葉山に新たな観光資源を

ビーチキャンドル

葉山に新たな観光資源を

森戸海岸で初開催

4月12日

青ジャンパー、駅前で19年

逗子観光推進の会

青ジャンパー、駅前で19年

「若者に案内続けてほしい」

4月12日

災害時、トイレ備えは

本紙アンケート

災害時、トイレ備えは

逗子、葉山ともに足りず

3月29日

子どもの笑顔のために

小坪小150周年

子どもの笑顔のために

5月25日に記念イベント

3月29日

70余年の歴史に幕

逗子市身障協

70余年の歴史に幕

「若い世代にあと託す」

3月15日

まちのコミュニティー目指す

うぇるま

まちのコミュニティー目指す

4月から本格始動

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月12日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook