「逗子海岸流鏑馬」とともに逗子の秋の風物詩として知られる「武者行列」。この催事のために市商工会が行っている手作り甲冑教室で毎年指導している人がいる。市久木在住の石渡眞澄さん=写真。
石渡さんは13年前に始まった教室の1期生。教室の参加者は「手作り甲冑隊」として武者行列に参加するのが決まりで、石渡さんはこれまで13度の行列に参加しているベテランだ。教室にも毎年顔を出していたが、元々工作が得意だったこともあって、2007年からは製作を指導する立場に。小学校低学年から70代まで、これまで輩出した”武将”はおよそ50人にのぼるという。「時間も手間もかかりますけどね。出来上がると皆さん喜んでくれますよ」と石渡さん。
教室は毎年4月から10月ごろまで。専用のボール紙に特殊セメントを塗り、赤や黒で色をつけ、金具や家紋、色のついた紐でアレンジをするなど最終的にオンリーワンの甲冑に仕上げていく。手作りとはいえ、その出来栄えは元が紙で出来ているとは信じられないほど本物とそっくり。手塩にかけた手作り甲冑で参加する楽しさは「ディズニーランドのパレードのような感覚」なのだとか。「非日常の感覚に加えて、自分が作ったものだと楽しさもひとしおですよ」
手作り甲冑隊の特徴は兜をかぶっているのが特徴で石渡さんは「生徒たちの力作に注目していただければ」と話している。武者行列は11月18日(日)。午前10時20分に亀岡八幡宮で出陣式が行われる。同商工会では現在、来年度の手作り甲冑教室の申込みも受付けている。問合せは同商工会【電話】046・873・2774
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