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逗子・葉山版 公開:2012年12月14日 エリアトップへ

「葉山御前太鼓保存会」の4代目会長を務める 三木 晃さん 葉山町堀内在住 58歳

公開:2012年12月14日

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感謝を打音にのせて

 ○…身体の芯まで奮わす、勇壮な打音が稽古場に響く―。昭和55年、「葉山の郷土芸能を作ろう」と町の消防団員らが中心に会を結成。天皇皇后両陛下の御前で演奏披露したことを機に「葉山御前太鼓」と命名された。結成33年目。長い歴史を経て、今では町の行事の様々な場面で演奏を披露するまでに成長した。会を立ち上げから見守ってきた自身にとってもその思いは一入。「皆が一生懸命やってきたから、それが実になってる」と感謝が口をつく。

 ○…曲は全て会員によるオリジナル。「海」「山彦」「潮騒」など曲名には葉山の土地にちなんだものが並ぶ。中には15分にも及ぶ大作も。全員が素人なだけに最初から曲が出来上がっているわけではない。「もう少し速くしてメリハリをつけて」「今のところもっとはっきりと」。練習を重ね、会員皆で意見を出しあいながら曲を練り上げていく。今練習中の「雅」は自身の作。プロの和太鼓奏者からも「面白い」と評された完成が待ち楽しみな曲だ。「年明けまでには何とか仕上げたい」。稽古に入ると自然と気概がにじむ。

 ○…「(取材とか)こういうの苦手なんだよ」。口下手で大人しい性格だが、太鼓の腕前は会でも随一。「立ち上げからやってるからね。実力あるよ」と先々代会長も文字通り“太鼓判”を押す。担当は大太鼓。ひと度太鼓の前に立てば控えめさはどこへやら。「ハッ」。威勢の良い掛け声とともに勇ましく撥を振る。「自分なりに表現を考えて太鼓を叩く。それが楽しいよ」

 ○…依頼を待つだけでなく、率先して演奏場所を求めるのが先々代からのスタンス。それは今まで会を支えてくれた地域への恩返しとして少しでも多くの人に演奏を届けたいとの想いから。毎年「新春の集い」の会場外で行う演奏もそう。新年の門出、式典に訪れる人の多幸を音に込める。「寒いけどさ、頑張らなくちゃね」。感謝を音にのせて。来年も太鼓の音が町に響く。
 

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