漁協前では洗濯かごや虫取り網を高々と掲げる人の姿も
今年１年の漁の安全と大漁を祈願する伝統行事「みかん投げ」が２日、小坪漁港で行われた。みかんは厄除けと幸福を呼ぶとされ、会場には宙を舞う”福”をつかみ取ろうと手を伸ばす人らの熱気に包まれた。
同行事は小坪漁業協同組合の主催で毎年恒例。会場には地元住民など約４００人が集まった。高橋豊組合長が「大漁と安全、皆様のご多幸を祈念して」とあいさつしたのを皮切りにみかん投げがスタート。漁協前ではトラックの荷台からみかんや袋入りのお菓子が次々と投げられ、詰め掛けた人々は「こっち、こっち」と懸命に手を伸ばした。中には少しでもみかんを多くキャッチしようと洗濯かごや虫取り網を掲げる人の姿も。家族で訪れ、袋いっぱいのみかんを手にした市内在住の男性は「今年はいいことがありそうだ」と満足そうだった。
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