せん方波に駒を控え 呆れ果てたる 有様なり-。逗子文化プラザホールで3日、「逗子こども能」の発表会が行われた。舞や謡を実際に体験してもらうことで、子どもたちに伝統文化である能を親しんでもらおうと毎年行われているもので5回目。今年は年長から中学3年生まで34人が参加した。昨年5月から練習を重ねてきた児童らは白や赤、青など華やかな衣装に身を包み、本番に臨んだ。
舞台は参加者全員が吟じる「連吟」から始まり、舞と地謡を披露する「仕舞」へ。演題は平家物語をもとに世阿弥が編作したとされる「敦盛」ほか能作品として広く知られる「岩船」「蘆刈」。会場には児童らの晴れ舞台を一目見ようと保護者ら多くの来場者も訪れる中”小さな能楽師”らは堂々と練習の成果を披露した。
舞台を終え、今回初めて参加した渡辺晶ちゃん(8)は、「練習は大変だったけど、楽しかった。また参加したい」と振り返った。また子ども能の指導をした観世流シテ方能楽師の柴田稔さんは「今はまだよく分かっていない子も大人になって日本文化に触れたとき、能というものと自然に出会ってくれれば」と話した。
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