第44代葉山町議会議長に就任した 金崎(かなざき)ひささん 葉山町上山口在住 65歳
行政と議会、両輪で
○…「補助輪ではいけない。車でいえば議会と行政は両輪。切磋琢磨しながら町民福祉の向上に努めたい」と初の議長就任に意欲をにじませる。目指すのは行政と対を成す機関として議会の存在感を明確にすることだ。それは議会が町民の意見が集約された場と考えるから。「町民の意思が行政に反映されるのが正しい姿。議決されたことを行政が確実に執行、予算化していくよう議長として働きかけたい」と気後れはない。
○…「議会で採択されたものがなぜ行政に活かされないのか」。そんなもどかしさが15年前、自身を議員の道へと駆り立てた。当時建物の一部だった地域作業所「はばたき」を障害者の活動を広げるため使用場所を拡充してほしいと、所属団体が請願を提出。議会で採択されたものの、その後要望はしばらく棚上げ状態に。実現したのは自身が議員になって2年目のことだった。「費用や場所、行政が思うようにいかないことがあるのは分かる。でも町民は議会が採択すればいつ問題が解決するのかと期待する」。議会を形骸化させてはならないという言葉の根底には、そうした町民の声なき声を汲み取る意志がある。
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