原子爆弾が広島や長崎にもたらした惨状を伝える「原爆と人間展」が逗子文化プラザギャラリーで開催されている。市被爆者の会(つばきの会)主催で今年16回目。会場では広島、長崎各資料館所蔵の絵画や写真が約100点展示されており、訪れる来場者らの目を引きつけている。9月9日(月)まで。
壁面に貼られたポスターでは、原爆投下からまちの再生までを時系列で紹介。投下直後に焼け野原となったまちなみや、熱線による焼死体、救援を待つ負傷者など凄惨な光景をモノクロ写真とともに知らせている。惨劇の当日発行できなかった新聞を現在の視点で取材、編集した「ヒロシマ新聞」も目を引く。「新型爆弾 広島決壊」の見出しが躍り、原爆がもたらした惨状を如実に伝えている。
被爆者の会会長の堤達生さん(78)は10歳のとき、広島で被爆した。現在、同会では堤さんら被爆体験者が約40人が所属しているが、高齢化とともに会員数は年々減少しているという。「当時の記憶を後世にどう残すか。特に子どもたちには核兵器の恐ろしさを伝えて、核を廃絶すべきという考え方を根付かせたい」と話した。
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