大正から昭和期にかけて活躍した洋画家、柳瀬正夢(まさむ)(1900―45)に焦点をあてた企画展「時代の光と影を描く」が葉山町一色の県立近代美術館葉山で始まった。激動の時代を生きながら絵画のみならず漫画、装丁、舞台美術など幅広い分野でその才能を開かせた柳瀬の全貌を代表作や関連資料など約650点で紹介している。3月23日まで。
16歳で院展に入選。新聞社で政治漫画を描きながら前衛美術運動で活躍。一方、プロレタリア美術運動にも傾倒し、弾圧を受けながらも社会風刺した作品を作り続けた柳瀬。同展ではその人生を3つの章に分け、時代ごとの芸術活動を伝えている。当時の最先端美術を吸収して書き上げた絵画を始め、鋭い筆到で巧みに社会を切り取った漫画やポスターなども会場に並ぶ。
会期中は関連イベントも用意。あす22日(土)と3月22日(土)は担当学芸員によるギャラリートーク、3月2日(日)にはデザイングループのセセンシトカによるドローイングワークショップ「うつくしさを探る」(午前10時から午後4時)も行われる。
観覧料は一般千円。中学生以下無料。開館は午前9時30分から午後5時(入館は4時30分まで)。問合せは同館【電話】046・875・2800【URL】http://www.moma.pref.kanagawa.jp
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