小柴昌俊科学教育賞 理科ハウスが優秀賞
長年の普及活動を評価
逗子市池子にある私設科学館「理科ハウス」(森裕美子館長)がこのほど、(公財)平成基礎科学財団が主催する「小柴昌俊科学教育賞」の優秀賞を受賞した。最終選考に残った4つのプログラムのうち最高評価にあたるもので、開館以来取り組んできた子どもたちへの科学分野の教育や啓発活動が評価された。
同財団は、「基礎科学の分かる教育の普及、意欲と夢を持った若者を育てること」などを目的に03年に発足。理事長はノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏が務める。
同館は08年5月に開館。「世界一小さな科学館」として在来の科学館や学術機関と連携し、展示や実験、研究者の講演、天体観測など、子どもたちが身近に科学に親しみながらその才能や視野を広げることに力を注いできた。開館利用者数はおよそ6年で延べ2万3千人を数える。講評では「開館以来、訪れる数多くの児童生徒をわずか2人のスタッフで対応し、顕著な実績をあげている。その情熱と努力には感動を禁じ得ない」とし、「小さな科学館」ならではの積み重ねが高く評価した。受賞を受けて森館長は「通ってくれる子どもたちのおかげ。これまで頑張ってきて本当に良かった」と振り返った。
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