首都圏の有料道路のなかでも割高感が際立っている横浜横須賀道路の通行料について、葉山町議会は同道路の料金値下げに関する意見書を取りまとめた。13日、同議会第2回定例会本会議で議会提案されたもので、全会一致で可決。今月中にも衆参院議長、内閣総理大臣、総務・財務・国土交通各大臣宛てに提出するという。
同道路の値下げについて、町が単独で意見書を提出するのは初めて。書面では同道路が1982年の逗子インターチェンジ供用開始されたのを皮切りに、馬堀海岸までの全線開通によって首都圏と三浦半島地域の交流が活性化された経緯を紹介。さらに地域住民の通勤などの生活道路として、町内通過交通の渋滞緩和にも寄与しているとしている。
一方で、一般的な有料道路と比べた通行料の割高感を指摘。「例えば、第三京浜道路の玉川〜保土ヶ谷間の料金は普通車260円だが、ほぼ同距離の横浜横須賀道路の狩場〜逗子間の料金は820円となっている」とし、地域経済の活性化や町内の渋滞緩和などのためとして、同道路の通行料引き下げを求めている。
三浦半島期成同盟値下げ要望へ
横浜横須賀道路の値下げについては、三浦半島の各自治体からも要望が高まっている。横須賀・三浦・逗子・鎌倉・葉山の4市1町と事業者など約110団体で構成される「三浦半島地域広域幹線道路整備促進期成同盟」(会長・吉田雄人横須賀市長)は先月27日、総会を行い、同道路を含む有料道路4路線の料金値下げや三浦半島中央道路の早期整備などを国や県に要望していく方針をあらためて固めた。また総会後には国土交通省や県の担当者らへの要望活動も行われた。
要望活動の席では、4月の増税に伴い、同道路や三浦縦貫道路、本町山中有料道路が料金値上げになったことに意見が集中。横横道路に関して県担当者は「今夏にも料金体系の見直しを検討していく方向で、県も国への働きかけを再度行っていく」と話した。また吉田市長は「横横道路の値下げは圏央道と足並みを揃えて検討してもらいたい」と語った。
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