神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2014年8月29日 エリアトップへ

8月7日・12日・14日の3日間、逗子海岸で三線(さんしん)と歌で生演奏を行った 東風平(こちひら)高根(たかね)さん 逗子市池子在住 43歳

公開:2014年8月29日

  • LINE
  • hatena

波音とともに音楽を

 ○…昼下がりの砂浜に三線の音色と耳馴染みのある沖縄の歌が響いていた。観客は気持ちよさそうに体を揺らしたり、手拍子を打ったり。全国的にも厳しい条例が施行された今夏の逗子海岸。音楽のない静かな夏が過ぎていく中、地元市議からの打診を受けて生演奏を敢行し”規制の海”に一石を投じた。「抗議なんて大それたものじゃない。ただ全てを規制するのではなく、波音に合う音楽もあるんだと、提示したかった」

 ○…沖縄県の生まれ。20歳のときにブラウン管に映る華やかな世界に憧れ、親の猛反対を押し切って故郷を飛び出した。「ろくに歌すら歌えなかったのに東京へ行ったらミュージシャンになれると思っていた。今思えば勢いだけでしたね」と苦笑い。苦節を重ね34歳でデビュー。三線やギターを手に各地を飛び回り、今も全国47都道府県を回るツアーの真っ最中だ。最近は地方の沖縄料理店などから声がかかることも多い。

 ○…ゼロか百かの一律的な規制はいわば”劇薬”で健全化を見込める反面、海の文化的要素も排してしまいかねないと賛否両論がある。自身も海の家の「クラブ化」や若者の乱痴気騒ぎには無論反対の立場。だが音楽=禁止という構図にはどうしても違和感が残る。「音楽が悪ではないはず。海に合う心地よい響きや癒し。そういういい部分まで根こそぎ刈られてしまうのはしのびない」。音楽を糧に生き、その素晴らしさが身に染みているからこそ、思いが口をつく。

 ○…逗子に暮らし早十数年。ツアーから戻り、駅を降りると「帰ってきた」と安息を感じる第二の故郷になった。「自分にとって逗子は最高のホームグラウンド。夕暮れの逗子海岸は特にお気に入り」と笑みを浮かべる。静かな夏も間もなく終わりを迎える。自分の思いがどれだけの人に届いたかは分からないが「きっと、もっといい方法があるはず」。願いを来夏に託し、視線を海に投げかけた。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版の人物風土記最新6

小田 乃梨さん

今回から葉山芸術祭の実行委員を務める

小田 乃梨さん

葉山町一色在住 41歳

4月26日

志原 光徳さん

第54代逗子警察署長に就任した

志原 光徳さん

逗子市池子在住 58歳

4月12日

柳川 謙司さん

第75代葉山警察署長に3月19日付で就任した

柳川 謙司さん

横浜市在住 59歳

3月29日

大竹 則彦さん

葉山町制100周年PR大使に就任した「ミューシー」を生み出した

大竹 則彦さん

葉山町下山口在住 67歳

3月15日

後藤 慶幸さん

2月25日に開催された「Jazz in 鎌倉」の実行委員長を務めた

後藤 慶幸さん

逗子市在住 64歳

3月1日

平尾 香さん

リビエラ逗子マリーナ内レストランで自身の企画展が開かれている

平尾 香さん

逗子市新宿在住 51歳

2月16日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook