当時したためた作文を手に笑顔をみせる実行委メンバー
私には夢があります。10年後の私、今どうしていますか――。
池子の第一運動公園で９日、市制50周年を記念して設置されたタイムカプセルの開封イベントが行われた。来年１月に行われる成人式のタイアップ企画で同実行委のメンバーや当時の保護者など約20人が集まり、作文や手紙など時間旅行を終えた品々を手に思い出話に花を咲かせた。
封入されたのは市が当時の小学４年生とその保護者を対象に募った作文や手紙。それぞれ「20歳の私」「20歳を迎えるわが子へ」をテーマに１９３組分と公募市民が書いた10人分の作品、その他市制記念の記念品などが収められた。メンバーらはスコップを使ってカプセルを掘り出すと慎重に蓋を開けた。
「あったよー」。メンバーの作文が見つかると思わず歓声が上がった。中身の保存状態は良好で、実行委のひとりは「全然覚えていない」と笑顔を見せながら手に取った。現在大学２年生の田辺光樹さんはプロ野球選手になるのが夢だった。「今は違うことをしているけど、懐かしい。夢を熱く語っていて少し恥ずかしいですね」とはにかんだ。また「夢は叶う。自分を信じて」など10年後のわが子へ送られた親からのエールにも、メンバーらは目を細めていた。作文や手紙は年内中にも市が本人などにそれぞれ郵送するという。
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