記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 1月1日0:00更新
夢とはなんと甘美な響きだろう。ひと度口にすれば一時現実を忘れ、己が何者にでもなれるような空想に酔いしれることができる。だが今号で取り上げた2人の若きアスリートの夢にはそんな甘さは欠片もなく、あくまで現実の延長線上にあるものだった。覚悟を伴う本物の夢は本人だけでなく、周囲の者すら心を熱くさせる。小生も陰ながらではあるが、結実の日が来ることを心から願いたい。一方、「夢こそが人生の道しるべになる」とは葉山町在住で元巨人軍投手の宮本和知さんが教育について語った時の一節。子どもは無論、大人であろうと人生という大海を進む上で灯台の明かりは欠かせない。小さくともささやかでもいい。夢という希望を胸の内に持ち続けたい。混迷の世であればなお。