企画・制作/矢部房男事務所 意見広告 明るい豊かなまちの創造へ(上) 安倍政権が提唱する「地方創生」。今年は地方創生元年とも言われ、地域のまちづくりのあり方が今一度問われている。県政・市政・町政と言った政治の中で、とりわけ縁遠く感じられがちな県政が私たちの生活にどう関わっているのか。かつて神奈川県議会議員を4期16年務めた矢部房男氏に聞いた。
「県政への確かな架け橋必要」
――政治家としての略歴を教えてください。
「昭和57年逗子市議選に初当選し、市議を8年7カ月務めました。その後、平成3年の神奈川県議選に出馬し、平成19年まで4期16年、県議会議員を務めさせていただきました」
――県議時代の主な取り組みについて教えてください。
「一言でいうのは難しいですが、例えば県立葉山新港の整備事業。平成10年の国体を迎えるにあたり、港整備の要望が地元で高まっていたこともあり、平成6年に県の港湾審議会で整備事業を盛り込み、完成までの計画を軌道に乗せました。その他では県立近代美術館葉山本館の誘致建設、湘南国際村にある『ロフォス湘南』や下山口の『葉山ハートセンター』の誘致、逗子海岸の養浜対策、大規模地震に備えた水道本管(県道金沢逗子線内)の敷設替えなどが私が携わった仕事の一端です」
――市政や町政と比べて、県政は一般的に「見えづらい」印象があります。私たちが暮らす地域と県政はどう関わりがあるのでしょう。
「横浜市や川崎市のように県並みの権限と財源を持つ政令市とは違い、逗子市や葉山町のような一般市町村は身近な施策の中にも県が主導することでスムーズに進むものが実は多くあります。一つの例が道路事業。葉山町の元町交差点の改良工事は平成21年に完了し、かつて約6mだった幅員が現在では右折帯と歩道を含めると15mまで拡張されました。その場所は県道と町道が交差しており、改良工事には県費が充てられています。こうした場合、県が意思決定をすることで事業が円滑に進むのです」
――その中で県議会議員の役割とは。
「前述の道路事業に限らず、まちづくり全般に関して県が主導、意思決定すべき地域の課題を精査し、しかるべきタイミングで率先してそれを県に働きかけていくこと。いわば県との架け橋となることがその地域から選出される県会議員の大切な仕事です。また目に見えない部分でも重要なことはあります」
――目に見えない部分とは。
「例えば、逗子市の市制施行以来、最重要課題となっている池子問題。最近は40ヘクタールが市民と共同使用できるようになりましたが、かつては、池子米軍家族住宅地区の住宅建設の是非をめぐって市を二分する大きな議論が巻き起こりました。今日に至るまでには行政としての国、県、市、三者が度重なる交渉を重ねてきたわけですが、地元県議として国と市の間に立って、交渉が円滑に進むよう下支えする。そうした水面下の仕事も大変重要なことです」
――現職時代のモットーは
「エキスパートよりも政策の『オールラウンダー』であれ、というのは心がけていたことです。地域の課題にはハード面の整備から環境、福祉、教育など様々な課題があるわけですから、不得手な分野があってはいけません。私が現職だった当時は県に8つの常任委員会があったのですが、2期8年かけて全ての委員会に所属し、見識を広げるよう努めました。また『明るい豊かなまちづくり』。これは私が市議時代から一貫して掲げる地方政治家としての信念です」
矢部房男
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