磯の風味香る、地元旬の味覚――。
逗子市の小坪漁港でわかめ漁が最盛期を迎えている。天然もの、養殖ものともに今がピークで地元漁師らは収穫や加工に精を出している。
親の代から漁業を営む「大竹丸」(大竹勝社長)も連日の収穫におおわらわ。天候に恵まれた24日、約180キロの天然わかめを収穫した。作業は家族総出で、手際よくめかぶを切り離し、大鍋で茹でると褐色の葉が鮮やかな緑色に染まる。「今年は例年と比べて旬は遅め。天然ものは身が厚くて風味もいいよ」と大竹さん。茹でた後は水で洗い、浜の干場で潮風に2、3日あてて乾燥させる。シワがよったり、葉が重なると十分に乾かないため、干してからも繰り返し手で伸ばすなど根気のいる作業が続く。「手間はかかるけど、その方が長持ちするし、味もいい」。
小坪で獲れた天然わかめの多くは予約などで販売先が決まってしまっているが、日によっては漁師との相談で直接購入することもできるという。小坪漁業協同組合の大竹清司組合長は「小坪のわかめは自慢で、地元の方にぜひ食べてもらいたい。漁師にも気軽に声をかけてみて」と話している。
29日、駅前で直売
小坪漁業協同組合と市観光協会は3月29日(日)、JR逗子駅前で「小坪わかめ収穫祭」を開催する。2月の収穫祭に続く第2弾で、今回は養殖わかめを袋に詰め放題で500円の特価で販売。午前10時からで、なくなり次第終了。開催の如何は28日午前9時に観光協会フェイスブックページなどで発表する。
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