神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2015年5月15日 エリアトップへ

生ごみ処理機キエーロ 設置手間なしで需要じわり 2年間で500台を突破

社会

公開:2015年5月15日

  • LINE
  • hatena
薄型ベランダ用「キエーロスリム」(=写真手前、負担額6700円)も新たに販売している。「置き場所がなく、今まであきらめていた方も」と独鈷さん
薄型ベランダ用「キエーロスリム」(=写真手前、負担額6700円)も新たに販売している。「置き場所がなく、今まであきらめていた方も」と独鈷さん

 自然の力だけで生ごみを分解できる家庭用生ごみ処理機「キエーロ」が逗子で広がりを見せている。市商工会が2013年4月に市から販売委託を受けてから2年余りで申込みは500件を突破、今年に入ってからも堅調に推移している。補助金申請や設置を代行するなど、消費者が購入にかかる手間を省いたのが功を奏したとみられ、市ではさらなる普及に期待を寄せている。

 キエーロは葉山町在住の松本信夫さん、恵里子さん夫妻が十数年前に考案。日当たりが良く風通しの良い場所に置けば、バクテリアの力だけで生ごみを分解できるのが最大の特徴だ。腐敗臭や虫もほとんど発生せず、ランニングコストもかからない。市商工会によると委託開始から先月までの申込みは計518件。時期によって差はあるものの、単月あたり20件程度で推移している。

 元々は購入者が補助金を受け取る仕組みが煩雑だったが、現在では市商工会が補助金申請や設置を代行することで補助額を差し引いた分だけを支払えば購入が可能になった。市が補助額を3分の2から4分の3に引き上げたこともあり、13年度の助成件数は前年の65件から4倍強の273件にまで増えた。「購入する人の手間が省けたことが一番の要因ではないか」と同商工会エコ・環境担当の独鈷広征さんは分析する。

 また、逗子市で10月から始まる家庭系ごみ処理の有料化も購入の後押しになっているようだ。「最初の購入費用はかかるが、例えば生ごみが半減できれば数年で採算が取れる。(有料化を)意識している人は多いと思う」。市は、燃やすごみの4割を占める生ごみの減量に力を注いでおり、市資源循環課では「ぜひキエーロを活用して、減量への意識を高めてほしい」とさらなる普及に期待を寄せた。

 キエーロは地面直置き用とベランダ設置用の2タイプで本体と黒土がつく。負担額は地面用が6200円、ベランダ用が6700円。同商工会に申込み後、自宅へ設置してくれる。

 問合せは同商工会【電話】046・873・2774

逗子・葉山版のトップニュース最新6

葉山に新たな観光資源を

ビーチキャンドル

葉山に新たな観光資源を

森戸海岸で初開催

4月12日

青ジャンパー、駅前で19年

逗子観光推進の会

青ジャンパー、駅前で19年

「若者に案内続けてほしい」

4月12日

災害時、トイレ備えは

本紙アンケート

災害時、トイレ備えは

逗子、葉山ともに足りず

3月29日

子どもの笑顔のために

小坪小150周年

子どもの笑顔のために

5月25日に記念イベント

3月29日

70余年の歴史に幕

逗子市身障協

70余年の歴史に幕

「若い世代にあと託す」

3月15日

まちのコミュニティー目指す

うぇるま

まちのコミュニティー目指す

4月から本格始動

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook