2020年東京五輪の競技会場見直しで、国際オリンピック委員会(IOC)は8日、8競技の会場を承認した。これによりセーリングでは1964年と同じ江の島に決まり、藤沢市を中心に湘南の海が戦いの舞台になる。決定を受け、翌9日には葉山町や逗子市の首長らも歓迎の意を示した。
葉山、逗子の水域で競技も
セーリング競技の会場は当初、東京都江東区が予定地としてあがっていたが、羽田空港が近く競技空撮用のヘリの飛行が制限されることなどが問題となっていた。千葉市美浜区や愛知県蒲郡市も候補地としてあがる中、大会実績に加え、都心からのアクセスの良さ、海や波の環境に利のある江の島が選ばれたとみられる。
一部報道によれば、会場の誘致を水面下で進めていた県は、課題を整理したプランを極秘に作成。計画には「江の島〜鎌倉・逗子〜葉山沖までの広域の水域を活用する」などが盛り込まれており、逗子や葉山の海も会場の一部になる可能性がある。
9日、山梨崇仁町長は定例会見で「町としては側面からではあるが、大会成功に向けて協力したい」と述べ、「世界最高峰のレースが目の前で行われることは、地元の子どもに大きな夢を与えられる」と歓迎した。
町では五輪選手輩出を目指して1994年度から葉山町ヨットスクールに助成を行っており、近年世界大会に出場するなど力を伸ばす選手もいる。同スクール出身で12年にはオーストリアで開催された世界選手権に出場した角田きあらさん(21・一色在住)は「江の島は練習をしたこともある馴染みのある海。葉山にも近く意欲がわきます。今は自分自身としっかり向き合って、五輪出場を目標にがんばりたい」と話した。
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