葉山町は先月24日、完全給食を中学校まで拡大し、4小学校を加えた計6校の給食調理・配膳を行う学校給食センターを整備する計画を明らかにした。今年度内にも実施に向けた基本計画案をまとめ、2019年9月の事業開始を目指す。同日の議員懇談会で山梨崇仁町長が発表した。
小中6校一括調理で
計画は、町関係部課長で構成される「葉山町立中学校給食推進委員会」の中間報告を受けてのもの。今後、保護者や地域住民への説明・意見交換、実施に向けた関係機関の調整などを経た上で年内にも最終報告案としてまとめるという。
葉山中学校、南郷中学校では現在、牛乳のみを配膳するミルク給食を実施。町では09年ごろから中学校給食について考える検討会を立ち上げ、その後、保護者らも交えながら議論を重ねてきた。提供方法をめぐっては当初、業者が委託調理するランチボックスと自宅から持参する弁当との選択制を検討していたが、喫食率の低下や利益が確保されなかった場合の業者の撤退などが懸念材料としてあがったために方針を転換。公設公営の共同調理場を新たに整備し、センター方式による完全給食実施が有力になっていた。
一方、葉山・上山口・長柄・一色の各小学校では現在自校方式での給食を提供しているが、いずれも70年代前後に建設されており、調理施設の老朽化が課題に。これらと一体的に整備することで、コスト低減や安定した提供が可能になるとして、同センターの建設案が持ち上がった。
現状の建設予定地は上山口小学校の旧校舎敷地(上山口158)。給食センターは建築基準法上における工場の位置づけのため、市街化調整区域で一定の広さを有する町有地として、同所が有力候補となっている。ただ、現在旧校舎の1階部分では町営の小中学生向け支援センター「ヤシの実」が運営されており、町教委では「整備をするにしても、(ヤシの実の)移転先確保が大前提。施設をなくすということではない」と話している。
小中学校を一体にしたセンター方式による学校給食は、県内では二宮町や大井町などで実施されている。
逗子・葉山版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|