葉山町の南郷地区に開設が予定されている、地域色ある商品や地場産品などを取りそろえる「(仮称)葉山マーケット」が来年3月のオープンを目指し、今秋にも着工する。町と町商工会の協働事業で、常設のアンテナショップは町内初。三浦半島を訪れる観光客の呼び込みなど、観光を含めた新たな地域活性化の拠点として注目が高まっている。
建設予定地は逗葉新道と三浦半島中央道路が交差する南郷トンネル入口近く。建物を含む敷地面積は、町有地と隣接する民間の私有地を合わせた約4千平方メートル。総事業費は約4億円を見込んでおり、うち2億円を国からの補助金で充てる。
店舗は町有地部分に建設される予定で、一部2階建て。1階部分(約753平方メートル)には個別の出店者が商品を販売するテナントや共同販売区画、イートイン、公共スペース、トイレなどを備え、2階部分(約126平方メートル)は事務所や会議室として使用する。屋外には大型バスも駐車できる約70台分の駐車場も整備する。
町商工会によると、20日時点で町内の24事業所が出店を予定。「葉山夏みかんワイン」といった特産品をはじめ、地元有名店などが提供する菓子や惣菜、加工品、雑貨など葉山ならではの商品が並ぶほか、JAよこすか葉山、町漁業協同組合との連携で地元で採れた新鮮な野菜や海産物なども並ぶという。「葉山の良い品が揃う店として、町民の方の利便性を図っていきたい」と同商工会。
一方、逗葉新道は1日平均で約1万2千台、年間では400万台を超える車両通過がある三浦半島の玄関口。近年は観光バスも目立っており、観光需要をとらえる新たな受け皿にもなりそうだ。町商工会では年間の利用者数を約27万人と見込んでおり、「交通の要所に葉山に特化した商品のアンテナショップができることで、外から来た人にまちの中を回遊してもらう契機にもなる」と柳新一郎会長も期待を寄せる。また建設予定地は町が都市計画マスタープランで定める「地域交流拠点」にも位置づけられており、同商工会では「商品を販売するだけでなく、町民の方々が憩いの場として楽しむことができる場にしていきたい」としている。
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