大正から昭和期にかけて活躍した日本画家、山口蓬春(1893-1971)の作品や資料を収蔵する山口蓬春記念館(一色2320)で庭園の整備が進んでいる。これまでは雑草や木々が生い茂り一部しか立ち入ることができなかったが、新たに園路も作り、庭園内が散策できるようになった。この秋口にも整備は完了する予定で、「四季折々の草木が植栽された庭で季節の移ろいを楽しんで」と来場を呼びかけている。
庭園の広さは約千平方メートル。バラや紫陽花、キンモクセイ、蝋梅など約60種が植栽されている。蓬春が画家同士の交流で譲り受けたものや自ら植えた草木を夫人と大切に育てたもので、生前は作品のモチーフとして写生も行っていたという。邸宅(現同館)だけでなく、庭園も含めて蓬春の創作の場だったようで、このほど館長に就任した加藤慶輝さんも「観る角度で表情が変わる大変興味深い庭。蓬春と同じ目線で散策を楽しんでいただければ」と話す。今後は手すりや樹木の銘板を設置し、間もなく整備も完了する予定という。
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