葉山町堀内で整備が進められていた新設保育園「葉山ぎんのすず保育園」の園舎がこのほど完成し、1日に開所した。先月30日には落成式が行われ、同園を運営する社会福祉法人みどりの風や町関係者らが出席。町の課題となっていた待機児童解消に向けた新たな施設の門出を祝った。
同保育園は木造平屋建て定員60人で、延床面積は494・5平方メートル。0・1歳児、2歳児、3〜5歳児までの保育室3室と多目的室、調理室、事務室、テラスなどを備える。場所は国が所有する、旧大蔵省印刷局葉山保養所跡地を活用した。事業費は当初計画で約1億8000万円。
新設保育園の開設をめぐっては、紆余曲折の道のりがあった。子育て世帯の流入や共働き世帯の増加などに伴って慢性化していた待機児童の解消を目指して、町は2012年度に計画決定。同年12月と13年3月には運営する法人を公募したが、土地の取得や費用負担が法人側の重荷になり、いずれも契約には結びつかず。町は国有地や国の補助金を活用した整備費の支援など、条件面を整えた上で再度公募し、14年5月に募集のあった中から横須賀市などで認可保育園の運営実績のある同法人に決めた。開設時期についても当初は今年4月を予定していたが、近隣住民から理解を得るため工期を延期。構想から3年越しでようやく実現にこぎつけた。
落成式に出席した山梨崇仁町長は「本当に長い道のりだったが、地域のご支援とご理解があって落成式を迎えられたことに感謝したい」とあいさつ。同法人の小出純子理事長は「子どもの健全な育成に向けて職員一同心を合わせていく」などと抱負を語った。
町の待機児童数は8日現在で24人。同園には同日現在で35人が入所している。
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