葉山町は3日、2016年度当初予算案を発表した。一般会計は前年比0・5%増の93億3900万円で、4年連続のプラス編成。昨年度に続き重点施策に「健康」を掲げ、関連する事業を積極的に推進するとしている。
歳入は全体のおよそ6割を占める町税が個人、法人ともに減少し、2・4%(1億3800万円)減の55億3300万円。町民税の譲渡所得が減少したことなどが影響し、個人では2年ぶりにマイナスに転じ、5%(1億3900万円)減の26億4900万円となった。地方交付税や国庫支出金の増加で不足分を充当する。一方、町債の発行は3%(1400万円)減の4億5600万円にとどまった。
歳出では、職員数を増やすなどし、人件費が0・8%(2200万円)増、社会保障費の増加で扶助費が5・5%(7400万円)増、公債費をあわせた義務的経費は1・5%(7200万円)増の48億2200万円で、全体に占める割合は51・6%に上った。公共施設整備などにあてる投資的経費は小学校体育設備の耐震化などが完了したことで13%(6800万円)減の4億5300万円だった。
昨年度は人間ドックの費用助成や小児医療費助成の所得制限撤廃など、政策面で町民の健康推進を図った。今年度はこれらの拡充に加え、町独自の「葉山体操」の普及を図るほか、高齢者向けの健康講座や教室などを積極的に開催し、町民の生活改善を促す。
また「社会的な健康維持」にも取り組むとし、今夏の海水浴場設置に向けては過度な飲酒やごみの不法投棄を防ぐため、昨年のべ100人だった警備員を32人増員。ルール順守を呼びかける横断幕も新たに設置する。3日の定例会見で山梨崇仁町長は昨年までを振り返り「啓発に足りない部分があった。ルールを明示し、町が対策に取り組んでいる姿勢を示したい」と述べた。
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