上山小児童らが読み札考案
「え 縁側で にっこり笑顔の おばあさん」――。
昭和30〜40年代の上山口と木古庭に住む人々の暮らしぶりを描いた「葉山ふるさと絵屏風」のかるた版がこのほど完成した。葉山ふるさと(古里)絵屏風継承会(岩澤直捷会長)が上山口小学校の協力を得て制作。同小の6年生(当時)27人が読み札を考案した。
かるたは「暮らし」や「催事」「子ども」などをテーマにした絵札と読み札のそれぞれ46枚で、絵札は昨年5月、地元町内会や企業などが協働で制作した絵屏風の絵駒を使い、読み札は同年11月、絵札をもとに児童らが創作した。「あ」から「ん」までの46音から始まる読み札は基本5・7・5の形式で「そ そうだよね 餌やる人に 牛なつく」や「た 田起こしが 機械化したので 楽ちんだ」など子どもならではのユニークな発想が随所に光る。
同会では町内会や企業の協賛を得てかるたを300個制作。先月には町内4小学校や地元児童館、町立図書館などに寄贈した。当時6年生だった岩澤響希君(12)は「考えるのは大変だったけど、実際に遊んでみて楽しかった。遊びながら上山口と木古庭のことを知ってもらえたら」、岩澤会長は「かるた遊びを通じて、地元の子どもたちが幼いうちから郷土愛を育んでいってほしい」と話した。
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