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逗子・葉山版 公開:2016年6月24日 エリアトップへ

葉山町漁業協同組合の組合長を務める 飯田 實さん 葉山町堀内在住 81歳

公開:2016年6月24日

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手を携え、海の魅力発信

 ○…去年2月、地域のダイバーと連携し、葉山沖のダイビングポイントを案内する定期運航船を始めた。首都圏では伊豆や三崎が有名だが、都内からの交通の便も良く、珍しいウミウシなど多様な生態系が観察できるとあって、今愛好家から密かな人気を集めている。今年4月には県の補助金を得て新たな船舶を購入。関連する設備も整え、漁港をダイビングの拠点としても整備した。「陸からでは分からない海ならではの魅力がある。それが葉山の活性化に繋がれば」と目を細める。

 ○…今でこそダイバーと手を携えているものの、かつてそんな発想はなかった。一昔前までダイバーは漁場を荒らす「密猟者」のイメージが根強かったからだ。実際に大切な収入源であるサザエやアワビ、ワカメなどを盗られてしまった過去もあり、「潜る人は皆密猟者だと自分も思っていた」と振り返る。そんな状況を変えたのは、町の後押しと、連携するダイビングショップ関係者の人となり。決定は組合員の多数決だったが、誠実なスタッフやルールを守る利用客の姿をみて自らも次第に信頼を置くようになった。

 ○…18のときに漁業の世界に入り、ほとんどの人生を海の上で過ごしてきた。「昔は近海でサバやカツオの群れを追いかけてね。何日も陸に上がらないことも珍しくなかった」。大漁に心を震わせた記憶は今も鮮明に残る。ただ、近年は温暖化や水流の変化で海の環境は大きく変わった。魚が減り、今年はワカメが例年の1割以下しか収穫できないなど漁師を取り巻く環境は厳しさを増しつつある。

 ○…ダイビング船の運航は漁協の船が沖合にいることで密漁の抑止になるだけでなく、操縦する漁師の新たな収入源にもなる。現在は週3日の運航だが、さらに需要が高まれば運航日や船を増やすなどして対応する考えもある。「今後も継続していく事業。ダイバーの人たちともお互いにいい関係が築いていけたら」

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