社会現象を巻き起こしているスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」を集客に結び付ける取り組みが逗子で始まった。市商工会青年部の飲食店主らが企画し、17と18日にうち1店舗で第一弾を実施。爆発的なブームを背景に一定の集客効果があったといい、今後のイベント展開を視野にさらなる期待を寄せている。
「あ、コクーン(同ゲームのキャラクター)が出た」。18日、逗子のなぎさ通り一角にある琉球居酒屋「来楽(くら)」に夫婦で訪れていた女性は声を弾ませた。
同店で開催されたのはその名も「ポケ呑み」。店の近くにはゲームを有利に進めることのできる「ポケストップ」が設置されており、注文の際に「ポケモンセットで」と声掛けすると店主が客の代わりにスマホでポケモンを呼び寄せる有料アイテム「ルアーモジュール」を購入。30分間効果が持続し、時間切れになると要望に応じて設置を繰り返す。客はその間ポケモンやアイテムを自由に”採集”でき、店側も酒や食事のオーダーを促せるという仕組みだ。
同店オーナーの坂爪誠二さん(34)によると事前告知はほとんどしていないにも関わらず、イベントを目当てに1日あたり3、4組の来店があった。中には2日間続けて訪れる”猛者”もおり「きちんと宣伝すればまだまだ集客効果が見込めると思う」と手ごたえを話す。アイテム購入にかかった費用はわずか千円未満。両日の来店者数を考えれば十分に採算がとれる金額だ。来店者からも企画は好評で、夫婦の男性(45)も「外ではなく、飲んだり食べたりしながらゲームが楽しめるのは魅力的」と満足気だった。
同青年部では今回の結果をもとに次回以降の企画を検討する方針。「複数店舗で開催すれば一層の集客が見込めるのでは。ブームが下火にならないうちにまた参加したい」と坂爪さんは話していた。
同ゲームは様々な場所を歩き回ることでポケモンを手にいれられるのが人気で、全国の商店街や観光地などでもブームに連動させた集客イベントが相次いでいる。近隣の横須賀市では「ヨコスカGO宣言」と銘打ち、行政が主体となって集客や観光の向上に結び付ける動きもある。
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