逗子・葉山版 掲載号:2016年11月4日号

市民劇団「子どもミュージカルシアター」の代表を務める

成田 民子さん

逗子市久木在住 65歳

心温まる舞台、これからも

 ○…「質の高い文化を自分たちの手で」を合言葉に20年前立ち上がった市民劇団、子どもミュージカルシアター。年に1度、プロの演出家や音楽家の協力を仰ぎながら続けてきた公演も今回で20回目の節目を迎える。人間であれば赤子が成人になる歳月を重ね、劇団の成熟度も年々増してきた。「あっという間だったけど、そう考えると感慨深い」。これまでを振り返り、朗らかな笑みを覗かせる。

 ○…元々演劇が大好きだった。きっかけは20数年前、友人が企画した保育園児向けの音楽劇に参加して。音大出身で講師をしていたこともあり、ピアノ伴奏を務めた。アマチュアながらも保護者それぞれが得意分野を生かして作り上げる手作りの舞台。そんな面白さに魅せられた。「大人が本気で遊ぶ凄さというか、本当に楽しくて」。その後夫の後押しもあり、逗子で劇団を旗揚げしようと決意。娘が通う小学校の保護者に参加を呼びかけ、総勢60人近い親子の舞台を作り上げた。

 ○…今回上演する「友達たんてい 地図の暗号」は脚本、作詞、作曲ともに自身のオリジナル。旗揚げ時と5年前に公演した戯曲を、小学生だった主人公たちが青年に成長したストーリーとして新たに書き下ろした。冒険や謎解きを通じてそれぞれが生き方を見出していく成長物語で、20年の間に上演してきた作品のダイジェストでもある。一つの作品でありながら様々な世界を垣間見ることができる、記念公演に相応しい力作だ。

 ○…旗揚げ当初小学生だったメンバーも大学生になり、上演する作品も子ども向けだけでなくなった。そんな背景から来年からは「子ども―」の劇団名を「ビバ!ミュージカル」と改め再始動する。ただその一方で変わらないものもある。メンバーの力を結集して魅力溢れる舞台を作る、その信条だ。「やっていくことはこれまでと同じ。前を向いて進歩しながら、観ている人の心が温かくなる舞台を届け続けたい」と結んだ。

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