東京五輪で追加種目に決定したスポーツクライミング。ジュニア世代でも競技の人気が徐々に高まりを見せるなか、逗子でも熱心に打ち込んでいる選手がいる。小坪小学校6年の伊東そらさん(11)。11月、関東地区小中学生選抜クライミング選手権の小学生女子の部で初優勝に輝いた。夢はいつか日の丸を背負って五輪に出場することだ。
人工の壁をよじ登るスポーツクライミングにはロープをつけて制限時間内に到達する高さを競う「リード」、ロープなしでコース数を競う「ボルダリング」、いかに早く登るかを競う「スピード」がある。
各県から選抜選手8人が出場したリードの大会で伊東さんは予選を2位で通過。決勝では首位に並び、総合でトップに立った。
「天才クライマー」として世界的な注目を集める白石阿島(あしま)さん(15)に憧れ、小学校3年のときに競技を始めた。「登れなかった課題が登れるようになったときの達成感が楽しくて」。普段は横浜や川崎のジムに通い、週末は野外の岩や壁を登りに県外まで遠征するなど最大限時間を使って練習に取り組む。競技歴3年だが、10月に都内で行われたリードとスピードの大会で上位入賞するなど最近では結果が残せるようにもなってきた。県山岳連盟の島田邦昭さんも「同世代では県内トップクラスの実力。性格も負けず嫌いでまだまだ強くなれる」と期待する。
あす17日には国内最大規模のボルダリング大会の出場も控える。県内にはライバルも多いが「もっと強くなって、いつか五輪に出てみたい」という夢に向かって壁を登り続ける。
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