世界的に利用者が増えている画像共有アプリ「インスタグラム」で葉山町が一昨年から運営する公式アカウントが人気を集めている。登録閲覧者(フォロワー)数は10日現在で7656人に達し、全国の自治体中で3番目になった。まちの魅力が見た目で分かりやすくPRできるとあって、若年層を中心に「葉山ファン」獲得に繋がっているようだ。
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森戸海岸に沈む夕日や小道、お洒落なカフェ。まちの風景を切り取った写真は町広報課の女性職員が毎日投稿する。添えるコメントにも(しおさい公園内の池の写真で)「逃げ恥で話題の恋ダンス この場所で見られるのは鯉ダンス」とクスッと笑える工夫が凝らされており「うまい」「フォローさせて頂きます」など閲覧者からの反応も上々だ。
町では従来まで広報やホームページが主な情報の発信手段だったが、若い世代に行き届いていない実情があった。そこでSNSの中でも若者の利用が多いインスタグラムを採用。閲覧者が顔を合わせる「オフ会」、「#(ハッシュタグ)葉山歩き」で寄せられた画像で毎月写真展を開くなど周知を図ってきた。
現状フォロワー数は白川郷(岐阜県)、横浜市に次ぐものの、投稿を応援する「いいね」の総数やコメント数はすでに全国1位。さらに葉山マリーナでの写真展開催や京急電鉄の「葉山女子旅きっぷ」とのコラボレーションなど民間企業との連携も実現した。町では年度内のフォロワー数1万人突破を目指しており、担当の高野愛子さんは「インスタをきっかけに葉山に住みたいという人もおり、将来的な移住や定住の促進にも繋がれば」と話した。
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