神奈川県が、女性が開発に貢献した優れた商品やサービスを認定する「神奈川なでしこブランド」に逗子市の女性事業主らが考案した4商品が新たに認定された。化粧品や子育てグッズ、調味料などいずれも女性目線のアイデアが光る商品で、独自の発想や工夫が評価された。4日、横浜市西区で認定式があり、中島正信副知事から認定状が贈呈された。
ブランド認定は県が積極的に推進することで、県内で働く意欲ある女性を後押しすることを目的に2013年から実施している。第4弾となる今回は69件の応募があり、食料品・飲料6件、生活・文化用品10件、住宅1件、サービス3件が認定された。
「葉山しらすとオリーブオイルの食べる湘南ラー油」(Hatocoya)=逗子=は地元、国産素材を使用し、無添加にこだわって開発。子育て中の女性が食事作りの負担軽減になるよう様々なメニューに応用が効く商品に仕上げた。「Seegras アカモク ハンド&ボディジェル」(KopiLuwak)=小坪=は小坪などで採れる海藻「アカモク」を原料にしている。ぬめりに含まれる保湿成分に着目し、保湿ジェルを開発した。
育児経験を商品に反映させたのは「おしゃれで機能的な抱っこひも sun&beachベビーキャリアPlus」(sun&beach)=逗子=と「ママらく!時短!2WAYおむつポーチ」(kururi)=小坪=の2商品。「おしゃれで―」は毎日の抱っこやおんぶを快適にできるよう考慮し、カラーバリエーションも豊富に揃えた。 「ママらく―」はポーチの側面からおしり拭きが取り出せる仕様で、肩掛けと手提げの2通りが選べる。
ポーチを開発したkururi代表の渡辺好美さんは「大手の企業も応募する中で商品を選んでもらえて嬉しい。今後も子育て世帯のニーズに沿った商品を作っていきたい」と話した。
今回の認定では、京急乗車券とバスフリー乗車券、食事、お土産がセットの「葉山女子旅きっぷ」(京浜急行電鉄)も選ばれている。
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