葉山町は7日、2017年度当初予算案を発表した。一般会計は前年比1・6%増の94億8500万円で5年連続のプラス編成。特別会計を含む全会計は0・4%増の188億500万円と過去10年で最大規模となった。町は公共施設の更新や維持補修費が重なったことなどが主な要因と説明している。
歳入では、全体のおよそ6割を占める町税が前年比1%増の55億8900万円。うち町民税は個人の譲渡所得が増えたことで1・4%増の26億8600万円となった。ただ公共施設整備が地方交付税や国庫支出金だけでは賄いきれないため、財政調整基金や公共公益施設整備基金などを取り崩し、繰入金を全体で27%増の4億7100万円にするなどして補てんする。町債の発行は12・3%減の4億円にとどまった。
歳出では、地域手当支給率の引き下げにより人件費が1・9%減の28億2500万円。社会保障に関する扶助費は障がい者自立支援給付費などの増加から3・7%増の14億8600万円。公債費(借入金の返済)を合わせた義務的経費は48億3300万円で全体の51%を占めた。公共施設整備にあてる投資的経費は保険センター空調設備改修工事や都市計画道路一色下山口線道路整備工事などにより15・7%増の5億2600万円となった。
事業別では、2019年9月に開設を目指す小中学校の給食センター整備に係る関連費用として、設計業務委託費など約6千万円を計上。防犯対策では高齢者世帯が振り込め詐欺防止装置を購入した場合の助成費用として100台分約70万円を充てた。
また2020年東京五輪・パラリンピックに向け、町内の機運を高めるため、ヨット乗船体験教室や語学ボランティア養成講座、Wi-Fi環境の整備など関連費用約780万円を盛り込んだ。
町は14日開会の葉山町議会第1回定例会に今年度補正予算案増額分1億9900万円を合わせて提出する。
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