神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2017年2月24日 エリアトップへ

小坪漁業協同組合員で、14日に行われた「ワカメ収穫体験」を発案した 座間 太一さん 逗子市逗子在住 51歳

公開:2017年2月24日

  • LINE
  • hatena

新しいこと貪欲に

 ○…自らにとってシニア層は”人財”だ。考えたのは、逗子唯一の一次産業を広く市民に知ってもらうと同時に、実際に漁を体験してもらうことでその担い手を増やすこと。狙いはぴたりと的中。ワカメの収穫体験に参加した人の中から早速、関心を示す人が現れた。「逗子には元気なシニア層が多い。現場を手伝ってもらえば漁業の活性化になるし、参加者同士の輪も広がる」

 ○…5年前、組合の一般公募に応募し、漁師に。一方、津久井で正組合員の資格を持つ農家でもある。だが、本業は逗子でイタリア料理店「ラ・ヴェルデ」を営むオーナーシェフ。食材の生産から調理までを手掛ける、業界でも異色の存在だ。早朝の漁が一段落すると店に戻り、厨房を切り盛りする。ランチが終われば畑仕事をし、また店に。働き通しが辛くないかの問いには「全く苦にならない」とさらり。あすは海で何を獲ろうか。野菜は何を収穫しようか―。それを考えるだけで胸がはずむ。「運動会前の子どもと同じ。僕にとって料理以外は遊んでいるようなものだから」と目を輝かせる。

 ○…奔放な気質が、異国の地でもよく馴染んだ。調理学校を卒業後、19歳で単身イタリアへ。血気盛んで働いた店や住まいを追い出され、車中生活を送ったこともあるが不思議と辛いとは感じなかった。土産物店で営業マンとして勤務する傍ら指折りの名店を食べ歩き、イタリア料理の真髄を舌で覚えたことも。当時の記憶は今でも色褪せない。

 ○…新しいことや面白いことに貪欲な発想は周囲にも伝播する。漁師になって間もなく始めたワカメのつかみ取りは、今や組合や観光協会を巻き込んだ一大イベントに成長した。「良い意味で進化しないとね。来てくれた人にそれを実感させる自信はある」。最近は小坪産の海藻、アカモクを使って特産品を作る計画も進行中だ。「日常使いしてもらえて美味しくて、逗子と言えばこれと言えるものが作れたら」。アイデアは尽きない。

逗子・葉山版の人物風土記最新6

柳川 謙司さん

第75代葉山警察署長に3月19日付で就任した

柳川 謙司さん

横浜市在住 59歳

3月29日

大竹 則彦さん

葉山町制100周年PR大使に就任した「ミューシー」を生み出した

大竹 則彦さん

葉山町下山口在住 67歳

3月15日

後藤 慶幸さん

2月25日に開催された「Jazz in 鎌倉」の実行委員長を務めた

後藤 慶幸さん

逗子市在住 64歳

3月1日

平尾 香さん

リビエラ逗子マリーナ内レストランで自身の企画展が開かれている

平尾 香さん

逗子市新宿在住 51歳

2月16日

川野 恵子さん

クーリエ・ジャポン「2023年に世界のメディアが注目した日本人100人」に選ばれた

川野 恵子さん

逗子市出身 50歳

2月2日

田島 太地さん

能登半島地震被災地支援の募金活動に取り組むボランティアの代表を務める

田島 太地さん

逗子市小坪在住 18歳

1月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook