逗子・葉山版 掲載号:2017年3月10日号

このほどアルバム「DEEP SPACE」をリリースするピアニスト

來島 和江さん

逗子市逗子在住 36歳

逗子の魅力、音に乗せ

 ○…「オール逗子」。表現者として音楽を発信することに加え、3年ぶりにリリースするアルバムに込めた、もうひとつのテーマだ。逗子海岸の貝殻や文化プラザホールの扉の音を楽曲に盛り込み、ジャケットのデザインや撮影にも地元クリエイターが携わる。作曲から収録に至るまで、全て逗子で完結させたのも初の試みだ。「逗子でもこんなに面白いことができる。特に若い人に感じてもらえたら」

 ○…講師をしている母の影響で4歳のときにクラシックピアノを始めた。逗子中時代はクラスメイトのために作曲した合唱曲が卒業後、10年間に渡って歌い継がれるなど、音楽家として才能の片鱗を見せた。音大に進み、将来は音楽に携わる仕事をするのだろう―。漠然とした未来図を描いてはいたものの、どこか心の底で堅苦しさを感じていたのかもしれない。鬱屈とした感情は次第に膨れ上がり、大学受験間際になってついに溢れた。受験を放棄し、その後しばらくは音楽からも遠ざかる日々が続いた。

 ○…再び心に情熱が灯ったのは会社勤めを経た23歳のとき。地元を中心にバンド活動を始め、2008年には都内に拠点を移し、ポップスバンドでデビューを飾った。苦節はあったが、「あの時期が今の下支えになった」と振り返る。解散後、単身NYに渡るメンバーを見てふと思った。「音楽の世界で、自分はまだ個人で勝負できていない」。ならば己のルーツは何だったか。自然と足が向いたのは、生まれ育った故郷だった。

 ○…徐々に地域活動に携わるようになると、かつて飛び出したときとはまちの見え方ががらりと変わった。都会でなければ何もできないという概念はいつしか消え去り、目を凝らせば音楽ができる環境も、アイデアも、チャンスもある。むしろ今では地元に軸足を置くことこそが、己の生き方と思えるようになった。「音楽に限らず、色々な可能性が眠っているまち」。それが今の自分にとっての逗子だ。

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