国の登録有形文化財に指定された葉山町堀内の「旧東伏宮別邸」で先月29日、町内在住のアーティストによるアートイベントが行われた。現在開催中の葉山芸術祭の一環。宮廷洋風建築の様相を今に伝える貴重な建物を多くの人に知ってもらおうと催された。
建物は東伏宮依仁親王の別邸として1914年に竣工。現在はスペインのカトリック系団体「イエズス孝女会」が管理している。
企画したのは、水墨画スタイルの美人画やブランド広告などを手掛けるOHGUSHI(39)さん。この日は訪れた親子連れなど約80人を前にライブペイントを披露した=写真。
ピアノとバイオリンの生演奏が響き、来場者が見つめる中、縦2m×横1・4mの巨大なキャンバスに墨の濃淡で女性の目元や髪の毛を表現。最後に朱色で艶めかしい唇を添え、40分ほどかけて作品を描き上げた。「100年経過した歴史ある建物と素晴らしい音楽。皆さんとこの時間を共有できて幸せだった」とOHGUSHIさん。イベントの収益は建物の普及や周知活動に活用されるという。
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