このほど、オーストリア・ウィーンで開催された視覚障害者によるブラインドサッカーの女子国際大会に、桜山在住の加賀美和子選手(37)が日本代表として出場し、チームの初優勝に貢献した。12日には逗子市役所を訪れ、平井竜一市長に優勝を報告。今大会を振り返るとともに今後の活躍を誓った。
「競技普及の一助に」
ブラインドサッカーはフットサルのルールを基にした5人制競技。ゴールキーパー以外はアイマスクを着用し、転がると音が出る独自のボールを使用する。男子はパラリンピックの正式種目や国際選手権などがあるが、女子選手の部門はなく、国際大会は今回が初。加賀さんは初代代表選手8人のひとりとしてピッチに立った。
世界16カ国から75人が参加した大会では4チームが編成され、日本は全勝で予選を通過。上位2チームの決勝戦でも選抜チームを相手に1-0で完勝した。計2試合に出場した加賀選手は「自分では1点も決めることができなかったので、まだまだ練習が必要。皆に助けられて優勝することができました」と報告。今後に向けては「まずは自分がドリブルをして、点を獲れるようになりたい」と抱負を語った。平井市長は「将来的にはパラリンピックの金メダルを目指して頑張ってほしい。今後の活躍も期待しています」とエールを送った。
女子ブラインドサッカーの競技人口は全国でも少なく、女子の単独チームがないため選手のほとんどが普段は男子チームに混ざってプレーしている。加賀選手も4年前から横浜のチームに参加。仕事がない週末を中心に毎週練習を重ねている。「競技を知っている人はまだ少ない。今回の優勝で、同じ障害を持つ小中学生の子が訪ねてきてくれたら嬉しい」と笑顔を見せた。
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