県立逗子高校3年の早川詩乃さん(17)=葉山町一色=がこのほど宮城県で開催された「第41回全国高等学校総合文化祭」の囲碁部門女子個人戦で準優勝を果たした。頂点まではあと一歩及ばなかったものの、高校生活の集大成として臨んだ大舞台で有終の美を飾り、「結果が出せたことは素直に喜びたい」と晴れやかな笑みを浮かべた。
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大会は男女それぞれの個人戦と混合の団体戦の3部門が開かれ、各都道府県の代表が出場。6回対局し、勝ち星が同じ場合、対戦相手の勝ち数の合計が多い方が上位に入るスイス方式で競い合った。
早川さんは3年連続の出場。2勝して迎えた3回戦、先月行われた文部科学大臣杯全国高校囲碁選手権の優勝者を相手に序盤のミスが響き、苦杯を喫するも、その後は気持ちを切り替えた。4回戦からは危なげない展開で勝利を収め、結果5勝1敗。昨年の9位から大きく躍進した。「一度負けたことで、いい意味でふっきれた」と振り返る。
競技を見守った顧問の藤井光葉教諭は「劣勢でも冷静に粘り強く自分の碁を打ち続けた。昨年の大会のときより一回り大きくなって、見ていて頼もしさを感じた」
4歳で囲碁を始め、プロ棋士の指導を受けながら腕を磨いてきた。最後の全国大会で結果を出せたことに「先生や応援してくれた周りの人たちが喜んでくれたことが何より嬉しい」。現在は大学進学を控え、受験勉強の最中。「大学生になっても囲碁は続けたい。学生選手権で優勝するのが、今後の目標」と抱負を語った。
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