逗子・葉山版 掲載号:2017年9月8日号

声楽家でコーラスグループ「ラ・リュミエール」の代表を務める

堀口 みどりさん

逗子市桜山在住 61歳

響く歌声、心一つに

 ○…今年も2年に一度のお披露目の場がやってくる。障害を抱える人たちに歌を教えるボランティアに携わって20年近く。「一緒にステージに立つことができたらどんなに素敵だろう」と、指導するコーラス教室の発表会を兼ねて始めたチャリティーコンサートも9回目になった。今や満席で賑わう恒例の演奏会。「今年も参加する皆さんの楽しさが伝わるステージを届けたい」。何より大事なのは歌い手の気持ち。それがモットーだ。

 ○…声楽家として演奏活動を始めて間もない頃、身近に支えてくれた義父が脳梗塞で倒れ、介護で福祉施設に通うようになったのがきっかけ。病気の後遺症や障害で声を思うように出せない人たちが施設で歌う姿を見て、力になれればと指導を申し出た。突然体が不自由になって、中にはふさぎ込んでしまう人もいる。それでも歌っている表情は皆生き生きとしていた。一通り歌えるようになるまで時間こそかかるが、「リズム感や声が良かったり、それぞれが光るものを持っている。それに、何より歌は人を元気にしてくれる」と朗らかな口調で語る。

 ○…3才の時にピアノを始め、高校生の時にコーラス部に所属。全国大会の常連校で、寸暇を惜しんで練習に明け暮れた。「厳しかったけど苦じゃなかった。当時の経験が今の根底かな」。音大を卒業し、子育てが一段落したのを機に35歳でソプラノ歌手としてデビュー。現在の演奏活動では、クラシックにとどまらず、ロックやポップスなど幅広いジャンルを歌い上げる。

 ○…例えば君が傷ついて 挫けそうになった時は、必ず僕がそばにいて支えてあげるよ―。いつもコンサートの最後に合唱する「Believe」。この一節に「長年の活動が象徴されているよう」と目を細める。2年後には節目の10回目を迎える。歌い手が心を一つに元気を届ける演奏会。「形が変わっても、自分が元気でいるうちは続けていきたい」とほほ笑んだ。

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