逗子開成中学校・高等学校(高橋純学校長)で大地震や津波による被災を想定した防災教育プログラムが5日から3日間行われた。中学2年の約280人が参加。体育館で避難生活を体験するなどし、生徒らは防災への意識を高めた。
逗子海岸からほど近い同校校舎は津波避難ビルに指定されている。東日本大震災時には生徒や近隣住民など約500人が避難した。同校では毎年津波避難訓練を実施しているが、生徒らに災害時に協力することの大切さや避難生活の大変さを学んでもらおうと、「TS(Team Synergy)キャンプ」と銘打った合宿を初めて実施した。
2日目は、生徒らが避難場所や経路を確認する「防災まち歩き」や「ジュニア防災検定」を受験。講師を務めた(社)防災住宅研究所の児玉猛治さんから「災害時は電気も水道も使えず、普段は当たり前のことが出来なくなる。身の回りの物をいかに上手に使うかも避難生活では重要」などと説明を受け、夜はビニール袋と新聞紙で簡易布団を作り、段ボールの上で一夜を明かした。参加した荒川豪さん(13)は「床が硬くてあまり眠れないし、疲れも取れなかった。避難生活の辛さが分かった」、太田岳陽さん(同)は「実際はもっと大変だと思う。今回学んだことを、家族や周りの人と共有したい」と振り返っていた。
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