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逗子・葉山版 公開:2017年8月4日 エリアトップへ

「黒門とびうおクラブ」の代表を務める 永井 巧さん 逗子市久木在住 46歳

公開:2017年8月4日

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遊び通じて自然体感

 ○…8年前、地元の子たちに足元の自然と触れ合ってもらおうと立ち上げた「黒門とびうおクラブ」。週4日の放課後、海でボール遊びをしたりカヌーを漕いだり。今や120人が参加する大所帯となった。刻々と表情が変わる海で遊ぶことは時として危険を伴うこともある。だが「危ないからやらせない」ではなく、危険や未知のもの向き合うことで自ら考え行動する力を、遊びを通じて育んでもらう。それが最大の狙いだ。

 ○…大学時代にライフセービング活動を始め、卒業後も海中心の生活を送ってきた。波を求めて豪やハワイに渡ったり、タヒチで黒真珠の養殖をしていたこともある。海外で常々感じたのは、子どもが海と触れ合える環境が当たり前にあったこと。「サーフィンなら皆子どもに波を譲るし、誰でも練習に参加できるカヌークラブがあったり」。自然と遊べる機会が文化として根付いていた。帰国後、翻って逗子を見たとき十分な環境はなく、「ならば自分で始めよう」。子どもが生まれたタイミングで始めた活動が今の原型になった。

 ○…意外にもトラウマからのスタートだった。幼少期に海で溺れたことがあり、今度は敬遠してプールに行ったところまた溺れた。「一日に2度溺れたらすっかり泳ぐのが怖くなってしまって」と苦笑い。転機は高校生のとき。1週間の遠泳教室で毎日のように海で泳ぐと次第に沖まで出られるようになり、不思議と怖さも和らいだ。穏やかな水面と日差しの心地よさ。自然との一体感が海の素晴らしさを実感じさせてくれた。

 ○…昨夏、運営団体を仲間と法人化し、一般社団法人「そっか」を発足。この8月にも新たなプロジェクトとして桜山に「海のじどうかん」を本格始動させる。「子どもたちが海と繋がる、ひとつの基地になれば」。今や大好きな海で子どもたちと接し、賛同する仲間もいる。「この活動は何より自分が楽しくて好きだから」。原動力はこれに尽きる。

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