逗子市池子の体験学習施設で10日、中学生が投票を体験する模擬選挙が行われた。選挙権年齢に達する前に、子どもたちに選挙に関する基礎知識や理解を高めてもらおうと、市青少年指導員連絡協議会が主催。仮の立候補者の公約などから投票先を判断し、中学生ら12人が緊張した面持ちで1票を投じた。
青少年を取り巻く問題を多世代間で意見交換する「ずし青少年フォーラム」の一環。2016年に選挙権年齢が20歳から18歳以上に引き下げられたことなどを受け、初めて選挙をテーマに企画した。
この日は模擬選挙に先だって、市選管の沼田広純次長が登壇。「選挙で誰を選ぶかによって社会は大きく変わる。このことをよく覚えておいてほしい」と呼びかけたほか、クイズで得票数が同じ場合はくじで当選者を決める公職選挙法の規定なども紹介した。
模擬選挙では、青少年指導員3人を架空の「未来市長」の候補者に見立て、「駅前にショッピングセンターを作る」「教育改革のため、教員の待遇を改善する」など公約を発表。生徒らは投票までの一連を体験したほか、開票作業で無効票となるケースや按分計算についても理解を深めた。
参加した逗子中2年の今井沙和さん(14)は「選挙は大人のためのものだと思っていたけど、子どもの未来のことも考えてくれているんだと分かった」、清水純礼さん(13)は「投票で市長を選べると実感できた。選挙を身近に感じるようになった」と話した。
この日は意見交換会も行われ、グループごとの発表もあった。同協議会の小林寿志会長は「自分たちが社会を変えていく一人なのだと自覚するきっかけにしてもらえたら」と話した。
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