ホーム > 藤沢版 > 人物風土記 > 金指 美紅(かなさし みく)さん
最新号:2012年2月 3日号
2010年7月16日号
○…「前半、飛ばす人が多いんですが、離されずにいけたのが良かったです。焦ることなく、自分の泳ぎに集中できました」。前半の100mを1分11秒。まずまずの入りだった。折り返しをトップで通過。水の中にいる間、自分が何秒のタイムを刻んでいるかはわからない。「自分のことを信じていくしかないんです」。
○…水泳部の武田悦夫先生からは、「神奈川県新記録を狙って、30秒を切っていこう」と言われていた。「いけると思ったわけじゃないんです。でも、絶対に勝ちたいと思ってました。記録も狙いたかったけれど、勝つことに意味があるレースでした」。総体前の6月のジャパンオープンでは思うような結果が出せなかった。「結果が悪かったんで、引きずっていたところもありました」。
○…不安を吹き飛ばしたのは、チームの応援だった。高校総体は団体戦。メンバー一人ひとりのがんばりが、チームポイントに反映される。「先生や部活の先輩、応援してくれる人たちの期待に応えたかったですし、上の表彰台に上りたかった」。ゴールの壁にタッチした瞬間、まわりの歓声が聞こえた。「嬉しかったです。でも30秒切りまで0・5秒。全国には、30秒を切っている人はたくさんいる。まだまだです」。
○…練習はコンスタントに5000mから6000mを泳ぐ。家に着くのは夜9時過ぎ。お風呂に入って11時には眠りにつく。「勉強もしなきゃいけないんですけど」。好きな科目は世界史。「英語は苦手」。春のグアム合宿で、現地の子どもたちが英語を普通に話すのをみて「勉強しなきゃ」。
○…次の目標は8月のインターハイで勝つこと。そして日本水泳連盟が定めるインターナショナル選手標準記録・2分27秒12を切ること。「今は、将来のことよりも目の前の3年間を考えて、泳いでいきたい」。笑顔で前を向いた。