湘南地域労働者福祉協議会(湘南労福協)の会長に就任した 岩崎 幸司さん 羽鳥在住 47歳
大好きな地元に恩返しを
○…昨年12月の定期総会で会長に就任した。藤沢で生まれ育ち、「地元で働きたい」という強い思いから江ノ電に就職。根っからの「ふじさわっ子」は、「藤沢の地域のみなさんに、会社も組合も育てられている。地域に根付いた活動をしていきたい」と言葉に力を込める。
○…湘南労福協は、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町にある民間企業や自治体など55の労働組合、約2万4000人の組合員が加入している。海岸のクリーンキャンペーンから、湘南地域連合とともに政策制度の提言、「くらしの相談会」を開催するなど、活動は幅広い。自身の目標も含め今年は「変革」を掲げる。働き盛りの年代が抱えている課題として「介護」に着眼し、介護施設の利用料の割引などを交渉していきたいという。「変革といっても変えていいところと、変えてはいけないところがあると思う。立ち位置と、組合員や市民といった向く方向を定め、時風にあわせられるように柔軟な変革をしていきたい」と話す。
○…大道小、松林中学校(茅ヶ崎市)の出身。高校卒業後、江ノ電に入社。約10年務めた江ノ電の運転士時代を「毎日違った海を見ていた。特に朝日がのぼってくる始発が印象に残っている」と目を細める。鉄道部などを経て、現在は江ノ島電鉄労働組合の執行委員長を務める。
○…趣味は歩くこと。自宅から会社まで約8キロの道のりを1時間半かけて歩いて通勤する。「何も制約がない、頭を空っぽにして集中できる非常に貴重な1時間半。いろいろなアイディアや構想が浮かんでくる」という。基本的なスタンスは「前を向いて進む」。高校生のときには、寝袋ひとつで自転車で1人北海道まで行き、1カ月かけて旅行したことも。「湘南で働けるのも地元のみなさまの理解があってこそ。恩返しをこめて橋渡しをできれば」。