藤沢市は、3月24日(木)から27日(日)まで、市制施行70周年の最後の記念事業として、小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセルの展示を湘南台文化センターこども館で行う。多くのトラブルを乗り越え、小惑星「イトカワ」のサンプルを持ち帰り、日本中を沸かせた「はやぶさ」。成功までの軌跡をパネルやビデオで紹介するとともに、8分の1の本体レプリカモデルや、実物の搭載電子機器部などを展示する。
展示が企画されたのは昨年9月。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の展示公募に、同館が手を挙げた。全国125機関の応募の中から、神奈川県内では唯一、同館が選ばれた。
今回展示されるのは、イトカワのサンプルを入れるための円筒状のコンテナ、アンテナ、パラシュートなどが収納されていたインスツルメントモジュールや心臓部の搭載電子機器部、大気圏突入後にカプセルを守ったパラシュートなど。実際に宇宙から帰還した実物だ。また、地上での試験のために作られたエンジニアリングモデルも展示する。観覧は無料。午前8時から整理券を配布する。
関連の企画として3月19日(土)より、はやぶさの地球帰還までを追った全天周映画を上映(有料)。3月26日(土)には、関係者による講演会も予定している。
昨年7月末、相模原市立博物館で展示した際には、2日間で3万人を超える来場者があり、今回も多くの来場者が見込まれることから、湘南台地域の住民をはじめ日本大学や慶應大学の学生らがボランティアとして会場整備などに協力。地域をあげて、展示を盛り上げる。企画した同館では「多くの子どもたちに見て欲しい」と話している。
展示には、日本電気や住金日鉄ステンレス鋼管など、開発に携わった企業が協賛するほか、藤沢市宇宙少年団なども協力。搬入は日本通運が行う。
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