鶴岡八幡宮の大銀杏 強い生命力で成長 再生祈る「祈願祭」 ヒコバエを剪定
鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)で10日、大銀杏の再生を願う神事が行われた。この日は、強風により大銀杏が倒れてから丸一年。大勢の参拝客らが見守るなか、神職による若い芽「ヒコバエ」の剪定が行われた。
昨年3月に根元を残して風雪により倒れた大銀杏。残った根元からは、多数のヒコバエが芽を出し、現在では約2メートルの高さに成長している。倒伏後、再生を願う記帳には、約6万5千人が参加した。同宮は「皆様の励ましに応えるような、目覚しい早さで育っている」と話す。隣に植えられた幹部分の「親木」からも新芽が育っている。
神事では、祝詞を奏上した後、神職がヒコバエを剪定。東京農業大学の浜野周泰氏の指導でヒコバエの剪定を繰り返し、最終的に「後継樹」候補となる1本を残す。すべての剪定が終わるのは10年ほどかかる見込み。
剪定された枝は、すでに100本近くが、同宮で鉢に挿し木され保存されている。この枝の使用法は現在未定だという。
同宮では「ヒコバエは、順調に成長しているが、親樹はまだ完全に根付いてはいない状態。ともに大きく元気に育ってもらいたい」と再生に期待を込めた。
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