今にも動き出しそうな迫力の戦艦が、熊谷公認会計士事務所(藤沢市藤沢)内のスペースに並んでいる。
このミニチュア戦艦を制作しているのは、同事務所の代表で、元ピアノ調律師の熊谷康史さん(54)を中心とした3人。約10年前から戦艦の魅力にとりつかれ「大和」や「扶桑」など10隻が飾られている。現在は「長門」を制作中で、今年で4年目になる。
「戦艦の情報収集に1年はかかる。制作スピードより精度を重視したい。完成しても新たな情報が出て、設計が間違っていたら、バラして作り直す」とこだわりを話す熊谷さん。材料はホームセンターなどでも揃うが最低でも100万円、一から1人で作るとなると6年ほどかかるという。
「帝國工房」というホームページを立ち上げ、今では海外からも見物に来る人もいる。また、軍人の夫を持つ女性が戦艦を見て昔を思い出し涙したことも。
靖国神社や大和ミュージアムから寄贈の依頼もあったというが「あと2、3隻は作りたい。もう少しこっちで保管して、戦争を知らない世代に過去の青年群像を、軍艦を通して伝えたい。自己満足ではなく、設計者の思いを継ぎ、正確に再現していきたい」と抱負を語った。
問・熊谷公認会計士【電話】0466(26)3384
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