VOL.61 累進課税、年末調整どう思いますか?
申告所得税は、1年間に生じた所得について、あらかじめ定められた計算方法によって作成した確定申告書を提出し税額の納付を行うという制度になっております。この所得税は、所得が高くなると税額も累進的に高くなるという大きな特徴があります。
課税される所得金額が多くなるに従って、段階的に5%・10%・20%・23%・33%・40%と6段階の税率が適用されますが、逆に所得が一定金額以下の場合には、税額が0となります。
つまり、所得金額に応じた負担をする仕組みとなっているのです。
所得税の確定申告書は、所得が生じた翌年の2月16日から3月15日の期間に提出することとなっておりますが、サラリーマンと呼ばれる給与所得者の方で、会社で年末調整がされる一定の方については、確定申告書の提出をしなくても良いこととなっております。
これは、会社が行う年末調整という作業によって、確定申告をしたのと同じ効果が得られるためです。
この年末調整という制度によって、確定申告をする手間が省けるほか、国の徴税コストが大きく抑えられるという利点があります。
皆様、税金が、支払う能力に応じて変わる所得税の仕組みをどう思いますか? また、確定申告書の作成・提出・納税の手間がなくなる年末調整の制度をどのように感じますか?
(藤沢税務署税務広報広聴官)