神奈川県は16日、総務省の地方公務員給与実態調査及び地方公共団体定員管理調査(2011年4月1日現在)の公表に合わせて県内の状況を発表、藤沢市のラスパイレス指数は104・7(前年比0・6増)で県内2位、全国でも2位の高水準であることがわかった。
ラスパイレス指数とは、国家公務員の給料月額を100とした場合の地方公務員の給与水準を示すもの。100を超えるほど高い水準となるが、県市町村行政課では「国と比較団体との職員の数、年齢階層などで、数値の正確さの度合いが異なる部分もある」としながらも「自治体での給与構造改革の遅れや初任給の水準なども影響する」と話す。
藤沢市総務部職員課では、課長補佐以上が管理職の藤沢市ではこれまでの48歳から42歳に昇格年齢が引き下げられたことなども数値を引き上げる要因の一つと分析する。
今回、県内で指数が最も高かった葉山町は104・9(前年比2・1増)で全国でも1位、県内で最も低かったのは真鶴町の91・0(同1・0増)だった。市町村の平均は102・3、前年比0・5ポイント減で7年ぶりの減少となった。また、神奈川県全体では2・8ポイント増となる102・9で静岡県に次ぐ全国2位となっている。
平均給料は約32万
藤沢市の歳出に占める人件費比率は21%、県内16市での比較では11番目となる。市職員の1月時点での平均給料は31万7896円(平均年齢41歳5カ月・平均勤続年数15年9カ月)、これに※地域手当が加算され35万6043円、大卒初任給は18万4300円、地域手当が加わると約20万円となる。
市では人件費抑制策として、毎週水曜日と各課で月2日を加えた「ノー残業デー」や業務の民間委託などを行っている。23年度には辻堂図書館、4月からは大庭図書館が民間委託となる。
人員抑制策については2006年度から10年度までの第3次行政改革で160人減を達成したが、職員課では「定員抑制策は継続し、極力絞っていく。退職した人数を全員採るのではなく、業務の見直しで精査し、必要人数を採用する」としている。
※地域手当…民間賃金の高い地域で地域間調整を図るための手当。藤沢市では今回12%となっている。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|