県立藤沢総合高校で4日、「ひめゆり学徒隊」の一員だった吉村秀子さんの平和教育講話が行われた。これは、同校の2年次生が参加する沖縄研修旅行に先立ち、沖縄本土戦の経験者から直接戦争体験を聞くことで、戦争と平和について考察させるのが目的。
講師の吉村さんは、沖縄陸軍病院で学徒動員の看護任務に携わり、その後も東京ひめゆり同窓会長を務めるなど、沖縄戦史に関わる活動を行ってきた。講話では自身の体験とともに、「軍国教育の浸透で大きな悲劇が起きた。周囲に惑わされず、真実を見抜く力を身につけてほしい」と語った。
また同校では「生徒には、一期一会と思って話を自分の血肉としてほしい。来年以降も同様の機会が持てたら」と話していた。
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