藤沢市 大規模津波訓練を実施 7月7日(土)午前9時から
藤沢市は7月7日(土)の午前9時から「津波対策避難訓練」を行う。これは鵠沼、片瀬、辻堂地区の参加希望者(自由参加)と海岸地域に滞在する観光客を対象に実施するもので、およそ14万人規模。雨天決行。市では、災害対策本部開設訓練や情報収集伝達訓練、避難施設開設訓練なども行う。
東日本大震災の津波被害を受けて、昨年10、11月に沿岸の各地区で津波防災訓練が行われたが「次回は市単位でやりたいという声が多かった。ここまで大規模の津波訓練は県内や全国で見ても例がないのでは」と市災害対策課は話す。
訓練は神奈川県が示した慶長型地震の津波浸水予測図に基づき、第二波以降で最大10・7mの津波が市沿岸地域に押し寄せることを想定、10分間でどこまで避難できるかを調べるために実施されるもの。
当日は、3Km先まで音が届く高性能スピーカーなどを使用し、防災行政無線により大津波警報のサイレンを実際に放送。参加者は、警報発令から10分以内に津波避難ビルや高台に避難できるかを自分の足で実際に確認。また避難途中の危険箇所や、10分で避難できなかった場合は何分かかるのかを確かめる機会にもなるという。避難完了後、鵠沼、片瀬、辻堂地区の避難施設で今後の避難計画に反映するため、アンケート調査を実施し、訓練終了となる。
市災害対策課は「大掛かりな訓練となるが、まずは現実に即した訓練を行うことが重要。いざという時に備えてぜひ多くの人に参加してもらいたい」と語る。
大津波警報は、サイレンが3秒間鳴って2秒休止を3回繰り返す。同課は「耳慣れない市民が多いと思う。実際に鳴らすことで啓発につながれば」と話した。
今後は、今回の訓練の結果をふまえ、平日やお昼時など、時間や時期をずらして訓練を実施することも検討するとした。
問合せは藤沢市災害対策課【電話】0466・25・1111(内線8507)へ。
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