被災地の語り部が講演する復興支援フォーラム「東日本大震災を風化させない」が3月19日、藤沢市民会館で開かれた。講演したのは、南三陸町観光協会ガイドサークル汐風で語り部ガイドを務める菅原清香さん。会場には約250人が集まり、震災当日に何があったのか、津波の脅威、震災後の苦労など、生々しい実体験に耳を傾けた。
南三陸町には市街地で15m、最高で30mの津波が襲った。津波で母親を亡くしたという菅原さんは「自分は高台の自宅で難を逃れたが、役場も警察も消防もみんな流されてしまった。震災の後のあいさつは『こんにちは』ではなく『あなたも生きてたか』だった」と当時を振り返った。また、地域のつながりの大切さや備蓄品を安全な場所に確保しておくことなど、震災からの教訓を語った。
主催した藤沢市建設業協会の綾久会長は「被災した陸前高田などと藤沢は地形が似ている。地元の建設業者としていざという時に備え、藤沢を守る使命を感じる」と話した。フォーラムでは同協会の被災地支援の取り組みや、積雪や台風の倒木撤去など災害時出動の報告が行われた。
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